〇腹式呼吸って、本当に知ってます?腹筋なんか鍛えないで!
学校神話、って、たくさんあります。
教員生活の中で感じていた、「それは、ないよ…。」という「間違っている方法論、指導」
の一つ、
それが 、腹式呼吸です。
今回は 、この腹式呼吸について、今回は記述します。
腹式呼吸は、瞑想をはじめ、ストレス軽減やリラックスを目的とした呼吸法、などでは、
必須の項目です。
心理学やスピリチュアルな学びの中では避けて通れない内容でしょう。
それに、歌や演劇を学んでいる人、声、を学んでいる人、良くしたい人にも、
大変重要な項目です。
さて、腹式呼吸ってどんな呼吸ですか?と質問すると、必ず、こういう答えが返ってきます。
「おなかでする呼吸。」
…。決して、揚げ足をとるつもりはないのですが、おなかでは呼吸ができません。
でも、こう教えられるんですよね、学校では…。
この、「おなかで呼吸をする。」ということにとらわれて、おかしな腹式呼吸になっていることが大変多いのです。
教員時代、生徒への指導や、社会人ゴスペルグル−プで講師をしていたときに、
非常に痛感しました。
まず、ナゼおなかが膨らむのか、簡単に説明しましょう。
繰り返しになりますが、おなかには、息は入りません。
息が入る場所は、常に肺です。
われわれが普段している、胸式呼吸は、肺のズ〜っと奥まで空気を入れる呼吸では
ありません。
しかし、腹式呼吸というのは、肺の奥までたくさん空気を入れる呼吸です。
肺にたくさん息がはいるとどうなるでしょう?
肺が膨らみます。
では、ナゼ筋肉のない肺が膨らむのでしょう?
それは、横隔膜が下がる働きによります。
つまり、横隔膜がしっかり下がっているときほど、肺にたくさん空気が入るのです。
さて、
横隔膜が下がると、何が起こるでしょう?
横隔膜の下の内臓が、肋骨からはみ出します。
この結果、おなかが、膨らむのです。
おなかが膨らむのは、空気が入ったからではなく、横隔膜が下がり、
それによって内臓が押し出されるからなのです。
よく、深い腹式呼吸の表現として、背中に息をまわす、という表現がありますが、
これは、背中にまで内臓が押し下げられている状態が、かなり息が深く吸えている状態
とイコ−ルだからです。
背中にまで内臓が押し下げられるほど横隔膜が下がっていると、当然おなかもふくらみます。
間違った腹式呼吸のひとつで、やたらカエル腹になってしまう人がいます。
これは、「おなかで呼吸をする。」を意識しすぎたために、おこる現象です。
胃の辺りばかり膨らんでしまう人は、実はあまり深い呼吸ができていません。
本当に肺の深いところに空気がはいると、おなか、胃のあたりよりも、
脇腹〜腰よりやや上の背中のあたりまで
まんべんなく、膨らむものなのです。
腹式呼吸をしていて、胃の辺りが気持ち悪くなってしまう方は、
このカエル腹になっている可能性があります。
さて、この腹式呼吸をより充実したものにするには、
インナ−マッスルを鍛える必要があります。
どう鍛えるか?
毎日、ゆっくり、正しい腹式呼吸をしているだけでも鍛えられますが、
意識的に鍛えるのであれば、イヌの呼吸、が一番です。
歯と歯の隙間から、息をすったり、吐いたり、まるでイヌが「ハッハッハ」、とやるように、
なるべく早く、細かく、一定のテンポで、繰り返すのです。
これは慣れていないと、相当キツイです。
これは、ビブラ−トをかけることにもつながる練習法です。
ここでは、詳しく記述しませんが、腹式呼吸を充実させるには、
インナ−マッスルが大切なのです。
なのに…。
いまだに、学校の吹奏楽部や、演劇部や、合唱部では、上体を曲げて行う
「腹筋」のトレ−ニングをさせているところが大変多いのです。
上体を曲げて行う腹筋のトレ−ニングで鍛えることができるのは、「直腹筋」という、
ボコボコ割れる、表面の筋肉です。
これは、腹式呼吸の改善にはほとんど関係ありません。
あえていうのなら、腹斜筋という、直腹筋の隣にある脇腹の筋肉が関係してくるくらいで、
それも、インナ−マッスルを鍛えずにやっていては、なんの意味もありません。
でも、
満足感が得られるからでしょうか、
基礎練習に、いまだに腹筋のトレ−ニングが組み込まれている…。
ひどいところだと、おなかにパンチをして、腹筋の固さを確認したりする学校がありますが、
(実際、私が小学校の頃は、吹奏楽部で、そういう指導がされていました。時代の問題かな?汗)
格闘選手じゃないんですから、おなかの表面の固さなんて、全く呼吸とは関係ありません。
では、ここで、みなさんが、腹式呼吸をより深めるための、トレ−ニングをご紹介します。
一つは、先ほどの、イヌの呼吸です。
しかしこれは、歌や演劇など、本格的に、「声」を磨きたい人向けのトレ−ニングです。
瞑想やストレス軽減のための腹式呼吸のトレ−ニングをご紹介します。
非常に簡単です。
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ご自分の大好きな香りのする石鹸や、香水を吹きかけたペ−パ−を準備してください。
それを、鼻から、ゆっくり、「ああ、なんていい匂いなんだろう。」
と感動しながら、ゆっくり吸ってください。
このとき、口は閉じず、軽く開いたまま、口角は少し上がる感じです。
「至福感」を感じながら行えば、自然にそういう
状態になります。
ポイントは、「なんていい匂い!」と感じることです。
ゆっくり、もう吸えないところまで、鼻ですいこんでいくと、
自然と、背中までしっかり膨らむ、複式呼吸になるはずです。
最初は難しくても、ちょっとずつ行ってみてください。
特に女性は、腹式呼吸の感覚をつかむのことが難しいのですが、
これを毎日少しずつ行うことで、必ずできるようになります。
では、ナゼこのエクササイズで、腹式呼吸になるのでしょう?
われわれは、良い香りのするものは、体内にたくさん取り込もうとします。
香りのエネルギ−を取り入れたいからです。
ですから、イイ匂いのものを吸い込むときは、自然と、
肺の奥まで空気を入れる腹式呼吸になるのです。
反対に、嫌なにおいのするものを、あるいは、
どんな匂いがするのかわからないものを嗅ぐとき、
どんな風にしますか?
クンクン、と、鼻だけで、浅い呼吸で確認しようとしますよね。
これは、もし嫌な匂いや、、得たいの知れないものの匂いが、
カラダに良くないものだと困るため、体内の奥まで
届かないようにする、防衛の行為なのです。
良い 匂いと嫌な匂い、
実際に嗅いでやってみると、全然、空気の通り道が違う感じがしますよ。
腹式呼吸のトレ−ニングは、意外な日常に潜んでいたのでした。
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